のほほん村通信

のほほん村のあみぐるみと、村長RISAKUの二胡、菜園、モノづくり。
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ピクルスを食べたかった彼氏

 スーパー店頭の陳列セールを眺めていたら、店内からレジを終えた20代カップルが出てきた。彼女のほうはさっさと先を行き、彼氏はキョロキョロしながら数歩後ろを歩いている。

 そして立ち止まったかと思うとおもむろに商品の瓶をつかみ上げ、

「おっ、ピクルスがあるじゃん!!」

と喜びの声をあげた。

 先行く彼女は、

「ふぅん」

と興味なさげ。



「ピックルゥス……」

今度は巻き舌ぎみに発音して、瓶を元の場所に戻した。

 そして懲りずに彼女に話しかける。

「そういえばあそこのやつ、うまかったよね〜♪」



 しばし間があった後、

彼女「……何が?」



彼「ピックルゥス!」

彼女「……」



「プックルゥス!!」

彼女「……」



「ペッコラゥス!!!」



 巻き舌三段活用の叫びもむなしく、彼女はまったく意に介さず(むしろ他人のふりをしたかったか)、依然として数歩の距離を開けたまま、ふたりはスーパーを去っていった。

 彼氏のピクルスへの熱い思いは、彼女には通じなかったようだ。



私は噴き出しそうになるのをこらえながら、内心祈った。

──あの彼がいつか美味しいピクルスをたらふく食べられますように!




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