のほほん村通信

のほほん村のあみぐるみと、村長RISAKUの二胡、菜園、モノづくり。
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節電ダイヤに翻弄されて

 月に何回か出向く先があり、今日はちょうどその日だったので、昼すぎ、いつもの時刻に出発。私鉄A社の線路沿いを歩いていると、乗る予定の電車が目の前を通り過ぎて行った。

 おかしいな、乗り遅れるはずがないのに。

 念のためホームの時刻表を見ると、
「節電のため間引き運転をしています」
との但し書きつきで、改訂したばかりのダイヤが貼ってあった。まあいいや、次の電車に乗ってもまだ間に合うだろう。ここで待つとしよう。

 梅雨明け前なのに、昼下がりの駅構内はムンとしている。体感32、33度はあろうか。いつもなら涼しい待合室も、今日は入り口の自動ドアが全開で、エアコンは動いていない。風があるぶん、外にいたほうがましかも。

 外のベンチに腰掛ければ、背後で2台の自動販売機がウィーンと唸りをあげて稼働している。ペットボトルのミネラルウォーターがいかにも涼しげで、喉を潤したくなった。でも、無造作に財布を取り出そうとして、いや待てよ、と思いとどまる。

 節電節電と言いながら、人間が暑いのをこらえる横で、何で缶やペットボトルはキンキンに涼んでいるのだ? 電車の本数を減らしたり、エスカレーターを停めたり、待合室のエアコンは切っても、自動販売機はフル稼働させているような会社を余分に儲けさせるのは、何だかしゃくだ。

 待つこと10分、やってきた電車は「節電のために」車内の照明をすべて落としている。この真っ暗さ加減、お化け屋敷のようでもあり、映画で見た収容所行き列車のようでもあり、先の大戦で空襲を避けるために夜電灯を消した話なんかも頭をよぎる。いずれにしても気が滅入ることこのうえない。

 数分乗った先の駅で降りてJRに乗り換える。JRの駅までは数分歩くものの、早歩きすればうまい具合に電車に間に合うだろう。

 ところが駅に向かっている途中、行く手に見える線路を電車がまたまた通り過ぎていった。イヤ~な予感がして時刻表を見ると、やっぱりここにも「節電ダイヤのお知らせ」が。しかも今度は次の電車まで12分も待たなければならない。おそらく他の鉄道会社もこの調子なんだろう、どんなにあがいても完全に遅刻である。ここで腹をくくり、先方に遅れる旨、電話を入れた。

 このJRのホームにも自動販売機があり、視界に入るだけでも5、6台がズラリ、フル稼働していた。炎天下、間引きダイヤに翻弄されながら、次の電車をじりじりと待つ自分を、何だかあざ嗤っているようにも思えてきた。熱中症のせん妄症状じゃないといいが。

 喉は乾くけれど、腹が立つから駅の自販機からは意地でも買うまい。熱中症で倒れたらしかるべきところに治療費を請求してやろうかしらん。

 次の乗り換えのために電車を降りると、上りエスカレーターが停まっていた。古い駅らしく、もともと狭い階段の半分にエスカレーターを後づけしたような感じで、エスカレーターが使えないので階段は大渋滞。この日も階段の上り口付近は人であふれ返り、白線からはみ出す人も。平日の昼間でこれなら、ラッシュ時は恐ろしいことになっているに違いない(ラッシュ時はエスカレーターを動かすのかもしれないが)。客の安全や利便性や快適さなどどうでもいいらしい。どこかの電力会社と同じで、殿様商売の面目躍如。

 その後は私鉄B社~地下鉄C社へと、合計4回乗り換えたわけだが、案の定、すべての線が間引き運転を実施していた。おかげで、トータルで普段より約40分も余計に乗り換え待ちにかかってしまい、目的地には30分遅刻し、相手に平謝りする羽目になってしまった。

 この日、私が体験した限りでの鉄道各社の「節電」状況はというと……、

setsuden.jpg

 地下鉄C社だけは、自動販売機に「販売中止」の貼り紙がしてあり、その近くには昔からあるタイプの冷水機が使えるようになっていた。私は本当は電気は余っていて、節電の必要はないと思っているので、自動販売機を停めること自体には疑問があるけれども、エスカレーターを停めて自動販売機を動かすのと、自動販売機を停めてエスカレーターを動かすのとなら、やはり後者のほうが心証はよい気がする(C社はまったく別の事情で自動販売機を停めているのかもしれないが)

「事前にダイヤ変更を知っていれば」とか、「もっと早く出発していれば」といった考え方は、「原発事故は電気を使う側にも責任がある」という論理のすり替えにつながるので、ここではあえてしない。それに、原発事故のせいで電力不足になるという電力会社の言い分を認めるなら、事故がなければ今回の30分のロスは起きなかったのだから、むしろこの損失(損失はこれだけにとどまらない)を償ってもらいたいくらいである。もっぱら運転手つきの高級車に乗っているような殿様商売各社のお偉方は、節電ダイヤで一般人がどんな迷惑を被ろうがおかまいなしかもしれないが。


 それはおいても、やっと着いた目的地で、先方がねぎらいながら出してくれた冷茶の美味しかったこと!




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